「JAZZ非常階段+JAZZBiS階段」の実現に寄せて
「JAZZ非常階段+JAZZBiS階段」の実現にご尽力頂いた関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。
音楽は無力だからこそ美しい。それがどんなに過激な音でも武器みたいに人を殺せないからこそ美しい。パンクが駄目だったからこそ美しかったように。音楽がご立派である必要なんてない。音楽家はただひたすら音を出すだけの無力な存在であるべきだ。*1
この大友良英さんの言葉を、音楽を、どんな時だってこれだけは決して折れない心の槍に掲げて、どれだけの出来事を、年月を共に過ごして来たでしょうか。どれだけの夜と朝の隙間を超えてきたでしょうか。
ONJO、アンサンブルズ展、震災、音楽解放区、プロジェクトFUKUSHIMA!…そして今年の紅白~由芙ちゃんとの初詣の後の元日も、あの日の六本木ヒルズの天空のサイン波の夜も。
オーケストラFUKUSHIMA! - LIVE @ 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA ...
心の故郷である新宿ピットインで、最も敬愛する音楽家と、最も愛情を注いでいるアイドルグループのメンバーが共演するのは、感無量と言う他ありません。当日、どんな気持ちで演奏を聴き、その姿を見ることが出来るのか、全く想像がつきませんw
…待ちきれないんで、ツアーとかアルバムとか後にして、先にやってくれないかな?(・∀・)←
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先日の寺嶋由芙さんの1/19 渋谷clubasiaでのライヴ鑑賞後のブログ(ブログタイトル変更 - 記憶喪失学)にて
>このブログを始めようと想った理由がいきなり半分くらい済んでしまったwww
と書きました。ではもう半分は何かと言うと「戦争と震災」についてです。
実は、このブログは僕にとっての「アイドル」と「戦争と震災」を論の両翼として、ここ数年の自分をツイートを辿る事で振り返り、統合すると言う目的で始めたものです。前者は言うまでもなくほぼ「BiS」であり、後者を述べるにあたっては事実上大友良英さんの事を書きたかったのですが(女川とソウル・フラワー・ユニオンに関する言及はBiSサイドなので)、何だか噂は耳にしていたのですが、その両者の共演が本当に決まってしまいました…Σ(゚д゚lll)
BiS official website / 新生アイドル研究会(Brand-new Idol Society)公式ウェブサイト / Live/Event
いつだって現実の出来事とスピードは想像を軽々と飛び越え、言葉は想いに足りないと改めて想うのでした。
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ところで、ブログを始めた年明けの時点のBiSサイドへの言及の目的は既にこの3週間ほどで何度も引っ繰り返っており、ここ数日の間ですら揺らぎまくっていて、それはそれは楽しくて仕方がありません。
1月だけでも代々木フリーライヴ、xxxx xxxxによる現場自粛未遂事件(現時点では掲載NG/以後公開できるかどうかも未定)、名古屋原爆BiS階段、寺嶋由芙のclub asia帰還、僕とプー・ルイさんの歴史的和解(僕からの極めて一方的な)、と言った一つ一つが超ド級のインパクトのあるトピックのラッシュを受け、気合の入ったリリースイベント最終日の新宿LOFTでのライヴの勢いのままツアーへ向けたアゲアゲ戦闘モードの真っ只中のこの発表。何処まで引っ掻きまわしてくれるやら(・∀・)
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時系列が追いついたら書こうと想っていたのですが、実は僕は去年の秋頃より、仕事で事実上マネージャーとして孤軍奮闘取り仕切っていた大型のプロジェクトがコントロールしきれなくなったプレッシャーとストレスから、神経性の群発頭痛と軽度の鬱病の症状を発症していました。それは抗うつ剤の服用や、交感神経のブロック注射と言った治療、そして会社・周囲の業務上のサポートを受け改善しつつあるのですが、何がヤバいってその症状で気が沈んでいるのか、アイドルさんとの距離が縮まらなくて気が沈んでいるのか、治療のおかげで気が晴れているのか、レスをもらったから気が晴れているのか、本当に混濁して分からない時期があったと言う事ですwガチ病みのガチ恋と言う奇跡のコラボレーションは、まるでアウトサイダー・アートの様な極彩色の輝きを放ちながらますます精神を蝕んで行くのでした。この辺の経緯のテキストのイルさは本当にヤバいぜ!(・∀・)乞うご期待!だから100%文字通りこう言ったのです。
Q:ガチ恋って何ですか?
A:病気です。病気の人には優しくしてあげましょう。
— *Kei* (@kei_apple) 2013, 12月 23
…重いなーっ!Σ(゚д゚lll)*2
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それでも、大友さんの言葉を大切にしてきたように、僕自身が発した言葉ですが、南博さんの演奏を聴いて呟いて以来、とても大切にしている言葉があります。その経緯を当時のツイートで連ねます。
ピアニスト南博さんインタビュー。あの12人の中に居られた事を自慢したい>「震災後最初の演奏は、3月15日、新宿ピットインのゴー・ゼアでした。お客さんは12人だったかな。もう感激しましてね、メンバーで輪になって、ぜったいにいい演奏をするぞ!と」http://t.co/atvGkP5
— *Kei* (@kei_apple) 2011, 6月 27
あの日はまだ電車も少なく、街も薄暗く、情報も無く皆ただ不安で、過剰な自粛ムードが早くも蔓延していたように思う。確かに、ピットインでの演奏は23時頃までになるし、あの日の時点では帰りの電車も考えると、少し冒険だったかもしれない。
— *Kei* (@kei_apple) 2011, 6月 27
でもなんだろうな、あの時もそして今も、音楽を演奏したい人が出来なくて、音楽を聴きたい人が聴けなかったら、人間の負けだと思ったんだ。と言うとかなり大袈裟だけど。でもやっぱりそーかな。「っしゃーんなろー、音楽だコンニャロー!米一粒ほども腹は膨れんし、何の役にも立たないぜ!にゃろー!」
— *Kei* (@kei_apple) 2011, 6月 27
てなモンで聴きに行ったは新宿ピットイン。メンバー+スタッフと自分含めた客の人数がほぼ同じ。しかし、妙な連帯感と言うか、信頼感がそこにはあった気がする。本当に素敵な演奏、報復絶倒のトーク(地震でスタン・ゲッツとセロニアス・モンクのCDが頭に落ちて来た話は忘れられない)。
— *Kei* (@kei_apple) 2011, 6月 27
そして、その爆笑トークがあまりに長過ぎて、一番聴きたかった曲を飛ばされた事www色んな意味で特別な演奏だった。
— *Kei* (@kei_apple) 2011, 6月 27
『本当に音楽を聴いて幸せな時って、泣きながら笑顔になる。感情と呼ばれる全てが震えて、凄くドキドキする。そのまま眠ってしまいそうなほどウットリして、でも遠足の前の日みたいに次の一瞬一瞬にワクワクして絶対眠れない。
生まれてから今までで、いつも今この瞬間が一番音楽を好きでいる。』
— *Kei* (@kei_apple) 2011, 6月 27
そう、いつだって音楽が鳴っているのは今なんだ。録音・再生は出来るけれど、今この空気が揺れているのは、心が震えてるのは今だけなんだ。
だから、今最高である事を求めないならば、今も現場には行っていないよ、なんて事、やっと随分時間がかかったけど分かった気がする。
あの時はあの時のBiSが一番好きだった。だけど、今は今のBiSが一番好きだ。いつだって今が。
一晩明けたので色々言えるようになったんですが、新BiSに「こんなの自分の好きだったのと違う!ワキユフの穴を埋められない!超えられない!」と言う数々のコメントについては「じゃあその大好きだったBiSはそんなポッと出の新人さんが入った状態に越えられちゃうようなモンだったのかよ?」と。
— *Kei* (@kei_apple) 2013, 5月 27
路線やノリはなんだか変わったかも知れないけど、それで今までのメンバーで辿り着かなかった場所まで行こうとしてるんだよ。大した心意気じゃねぇかぃ。
— *Kei* (@kei_apple) 2013, 5月 27
ワキユフと同じ事を新メンに求めて、埋められる訳ないじゃん。それともそんなすぐ埋まっちゃうような想いだったのかよ。新メンに何か背負わせたり想いを継がせる必要なんて無いよ。それは俺たちが忘れなければ良いじゃないか。48、今から考えるとハチャメチャで楽しかったよ。新曲素晴らしいよ。
— *Kei* (@kei_apple) 2013, 5月 27
あの時はこんな事言ってたのにねw今や「三度の飯よりー\( )/」てなモンで。
ちゅー訳で\(ウイカさーん、レス下さーい)/*3
BiS / "ODD FUTURE(Special Edit)" Music Video -ファ ...
※初出2014/1/27 AM5:00公開
2014/1/27 PM23:00誤字訂正し再公開
*1:
初出:「Studio Voice」Vol. 307、2001年7月号。特集"レヴォリューション・ポップ~音楽による政治解放宣言!" の巻頭文として。*2:このテンションで書き連ねるヲタのテキストは本当に「気持ち悪い」の一言ですね。
*3:好き。