記憶喪失学

ヲタ活記録用。

迎撃前夜~BiSツアー最終日を迎えるにあたり/ツアー1日目静岡まで~

前節

BiSツアー「BiS after all」の日記を日々つづっている研究員の皆さんを見習って、ライヴ毎にブログを書こうと思っていたのですが、全く公開しないまま、ツアー最終日を迎えてしまいましたwそもそも、2月のツアー開始までに、今までのBiSと僕との足跡を振り返り、今に追いついてツアーに臨む、と言うプランを考えていたものの、始まりすらする前に開幕を迎えてしまったので如何ともし難いのですが(--;)

このツアーでは、映像班は帯同しているものの、取材メディアは時たま顔をのぞかせる程度で(そんな事は当然でこんな日程のツアーに貼り付ける人なんてそう居ない)、ですからツアーの全てをカメラではなく、人間を通して記録できるのは、やはり研究員しかいないと考えると、大変ブログでのレポートは価値があるものだと思います。

しかし、日々下書きを重ねながら、何故ここまで公開しなかったかと言うと、皆さんの「何があったか」が非常に分かりやすい文章に比べて、僕の文章は脱線を重ねながら結局厨二的に「自分」と「また、自分とメンバーの関係性」ばかりを書きすぎていて、そんな物を公開する意味があるのかと思っていたからです。また、あまりに勝手な言い分に、メンバーや研究員さんに不快な思いをさせない配慮が出来るかと言う不安もありました。しかしながら結局自分と言うフィルターを通して感想を書く以上、自分の事になるのも仕方ないし、商業的な文章なわけでもないのであまり読み手には親切な文章には成り得ませんが、好き勝手に書き綴ろうかと想い公開する事にしました。

また、ツアー終了後の2/12には一度は見送られた重大発表のリベンジのような企画があるため、今のうちに書いておかないと、多分また書けなくなるかなぁw、と言う想いもあります。


僕はBiSの音楽・ライヴが好きな事は勿論ですが、ハマっている要素の大きな一因として、(いつも結果として)異常なまでにドラマチックになってしまうストーリーとメンバーとの関係性に惹かれてここまで入れ込んで居るのだと思っています。何処までも僕は所詮傍観者でしかないし、そうありたいと願うのだけれど、こんなにも良くも悪くもメンバーや運営、そしてファン達と近い関係を感じた経験が無い自分は、ふと、何者でも無い自分が、このストーリーの登場人物の1人であるかのような錯覚に酔っているのかもしれない、と薄っすら気が付いて、気が付かないフリをしながら、また現場に足を運んで、こうして旅を続けています。

何者でも無い自分。

■BiS / "primal.2(Special Edit)"

http://www.youtube.com/watch?v=118rrEyEhTw

そんな「持たざる者」の足掻きを、もし彼女達に重ねているのだとすればそれほど安っぽい話は無い。その内総括(最近コロコロ主義主張が転倒するので、その無意味さに辟易するのだけれど)しますが、僕がBiSを通して感じている通奏低音のように鳴り響き続けている感覚は、今も何処かで演奏され続けているジョン・ケージの作品のような感覚は、2010年代を象徴するような空虚さと、残酷なまでの敗北感です。(あくまで様々な想いの一つです。)1stアルバムの一曲目のプー・ルイさんのあの抑揚のないボーカルが聴こえた瞬間に、常々繰り返し主張しているように、「これは2010年代を代表するアルバムだ」と直感しました。それはそのクオリティの高さは語るまでも無いのですが、間違いなく僕が感じたのは「空虚さ」だったのです。「空虚さ」と現場の「熱量」。この相反する要素が同居している理由を、「空虚さを振り払うかのようにガムシャラに馬鹿騒ぎして頑張っている」なんて分かりやすく詰まらない説明に片付ける事は僕には出来ません。そして、敗北感とは、こんなにも頑張ってるのに、この子達があまり報われてる気がしないもの悲しさなのかも知れません。(その敗北感の頂点は、勿論2013/5/26のBiS4直後でしたが、この話は別筆に譲ります)

このそこそこ議論のネタになっているprimal.2ですが、最初は「仕掛けとしてはダダ滑り、作品としては好き」という程度の感想だったのですが、上記のキタヤさんのツイートを見て以来、変な角度で精神的に刺さってしまい、実はこの事を思うと泣き出してしまいそうなほど精神が不安定で瓦解しそうな状況にあります。

僕を、この回顧厨の権化で、化身で、亡霊で動く屍のようだった僕を、先に進もうとする人達を自分の中に閉じ込めて、過去の鎖で縛って、足首を掴んで何処にも行かせまいとしていたようなこの僕すらを、もう一度本気にさせてくれたBiSは、絶対に特別であって欲しい。何者でも無い自分にとっての、何者かであって欲しい。そう想うからでしょうか。

まぁそういう観点もさもありなん(゜_゜)ウイぽん(妹)可愛過ぎんねんて。ベッドでその笑顔誰に向けてんねんて。

 

...東北を巡る旅はどうしても自身のルーツと震災を重ねる旅になりますが、これから綴られるのはそんなアイドル鑑賞が趣味の31歳独身男性のロードムービーです。

※ここからは連日のメモ書きに、記載時点での視点を若干加筆・修正した内容になります。

2月1日(土)

不安。

不安しかない。不安で仕方が無い。

ウイカさんからレスをもらえるだろうか。接触でちゃんと対応してもらえるだろうか。しつこくて病んでて気持ち悪いとか想われて嫌われていないだろうか。(そりゃ気持ち悪いよ、ヲタだもの。)

前日のACOの素晴らしいo-eastでのライヴ(ベース:中尾憲太郎、ドラム:toeの樫倉さんとか最高さしか無かった)からの帰りからずっとそればかり考え、準備もロクに進まず、全然眠れず、結局交通費を節約しようと予定していた電車をまんまと逃して結局新幹線で静岡に向かう、と言うなんとも幸先の良い旅のスタート。先が思いやられます。

実はこのツアー2月編については、会社の連続休暇制度をあてがい、仕事の引継ぎもなんとかして、スケジュールは押さえられたのですが(その分1月は地獄だった。。。)前日昼の段階で静岡公演のチケットは押さえられておらず、全通は無理かなーと諦めていたのですが、前日昼に譲って下さる地元静岡の研究員さんが見つかり、チケットが確保出来た、と言う綱渡りながら人のご縁に助けられた開幕だったのでした。

以前「アトムス・フォー・ピースのチケット譲ります」と言うツイートを確かとしまるさんが拡散されていて、それを見て連絡してチケットを譲って頂いた方が、「そーいえば、静岡探してたけど、譲りますって人を見ましたよ」と教えて頂いて何とかありついた、と言う経緯。なんとも不思議なご縁でしたが、感謝しかありません。

 

新幹線での道中、今のBiSのライヴパフォーマンスに関して考えていたのですが、1月後半のSTUPiGリリースイベント最終日の新宿LOFTでのライヴが、ツアーに向けてのアゲアゲで戦闘モードで行く意思が感じられる凄まじい気合が入ったものだったので、その点は期待しかありませんでした。あのライヴの時点で、もはや少なくとも戦闘力・攻撃力と言う観点でのスペックは、今の6人の状態が過去最強ではないかと自分自身ほぼ認めていました。プー・ルイさんのリーダーとしての安心感、のぞしゃんはハモりという当代のアイドルでは右に出るものはいない武器を持ちながら、「キレる」と言う新たなブースターまで手にし、髪を切って可愛くなって、現在無双状態、ウイカさんの絶対的なエースとしての存在感と求心力(レス下さい)、サキちゃんの切り込み隊長としての突破力と時にはウイカさんとダンスでのツートップを張る時の壮観さ、そして、完全に爆弾としての見るものを「なんじゃこりゃ!?」と思わせるテンテンコさんの見た目と歌声の破壊力。

この状態で10/16の僕の誕生日に同じ場所で5人のパフォーマンスを見て、僕はこの気合と迫力はゴチャゴチャ言って見ないのは勿体無いと思い、ウイカさん推しを宣言しました。

そこにコショージが加入したワケですが、しばらくは「何でこの人は居るんだろうか?ミッチェル脱退からの一瞬のあの気合が入った状態に戻らないかなぁ」と思っていました(加入後一ヶ月くらいは僕はコショージの歌声がぜんぜん聞こえず、ほぼステージ上で彼女のことを認識出来ていませんでした。)。それが今やなんだかんだ言われつつ、立ち位置は相変わらずおぼつかずダンスも危なっかしいですが、とても良い声で歌っていますし(しかもまだまだ向上の余地あります)、見た目はアクセントになって悪くないし、何より殴られキャラと言う謎のキャラが確立した事により、いつの間にか今のムードを作り出す中心的な存在となっている。(最近のインタビューを読んでると、実は記事の大半は彼女の話であることに気がつきます)こんなに殴りやすくてボコボコにしやすいサンドバックのようなアイドルがかつて居たでしょうか?「今ボコれるアイドル、サンドバック担当」。

「コショージをボコボコにする」。その想いが同じ方向を向いているから、今までに無いBiSの一体感が生み出されているのは事実のような気がします。天津飯だって、ピッコロだって、べジータだって、共通の敵・目的があったからこそ団結して仲間になっていった。そう考えると、本当に「金髪ショートだったから」と言う理由だけでオーディションを通過してしまった彼女の加入は「最終兵器(リーサルウェポン)」の投入だったのだと、今になって思います。いつだってBiSは「結果的」になんですよね。

決して馴れ合いの仲良しこよしなワケでは無い。でも同じ方向を向いている、とても良い状態でツアーの開幕を迎えられる、そんな予感を感じながら、静岡に降り立ちました。

 

静岡に着くと、結局知った顔が沢山。ライヴハウスの近くに取ったホテルも10人以上知り合いが泊まる「BiS研究員ご一行様」状態にw明らかに12月の11人と言う全通人数より2月全通者が多い気配。どうも30人前後居そうだとの事なのですが、冷静に考えてキャパ300人前後のライヴハウスを回るのに、2月の北陸~東北と言う過酷で過密な日程のツアーをキャパの1/10の人間が全通するとかおかしいだろ…(゜_゜)そろそろ「だって研究員だから頭おかしいでしょ」で片付けるには度を越してる気がしてきましたw

この「知った顔が沢山」という状況は実はなかなか感慨深いものがありました。

何もかもが変わって行く。でもそれを受け入れられて来たのかな。だからウイカさんにも受け入れて欲しいなぁ…レスが欲しいなぁ…

そんな想いで臨んだ静岡公演。

 

会場のSunashはステージが低く、正直見にくかったので、上手スピーカー前から鋭角にステージを見る形に。天井も低く、常時空気が薄い上に熱気・湿気が篭って床が濡れてしまって、メンバーさんは大変そうでした。

一曲目は「ODD FUTURE」。

発表時には「Hide out cut」路線を狙い過ぎ、との評もあり、自分も少しそう思っていたクチだったのですが、1月のHMVスタンプラリー最終地点の新宿駅屋上でライヴでの初披露を見て以来、今は全くそんな風には思っていません。ノスタルジーに過ぎる、またエモさの螺旋に取り込まれてしまいそうになりながら、それすらも今しか感じられない想いならば受け入れて一緒に居たい。同じ痛みを、切なさを、傷を。どんな未来が待っていようと。このツアーでこの曲がどう育って、ツアーの後で聞いた時に僕はどう感じるのだろうか。そんな楽しみさすらうっすらと。ウイカさんの伸び伸びとした気持ちの入った歌と(パートが多くて大変そうですが…)、うねりまくるベースが凄まじい、大好きな曲です。

二丁ハロさんの振り付けのこの曲は、またもやノスタル厨ほいほいのストーリー仕立てで、分かっていても感傷的になってしまう、忙しいけれど素敵なものです。ただ、いかんせんコショージが寝てると、ステージが低いと全く見えないのが難点。これは他の二丁ハロさんの振りにも言えると思います(Hide out cutの落ちサビで歌っているコショージがしゃがんでいる、DiEは蘇生パートでメンバーが寝ている(ヲタはリフトされてあんなに見易い状態でキスしてるのに))。他にもビシミュで歌ってるコショージがしゃがみっぱなしとか、「見易さ」って観点は中々意識されないのかなぁなんて思っています。ただでさえテンコちゃんちっちゃくて見えないんだから…

また、序盤で「GMYL全部」も投入。コレがあると無いとではその日の高まりが全然違う。また、最近では割と珍しい「Ash」「gugigi」も。セットリストは毎日色々仕込んでくれそうな予感がして楽しみになりました。

レスに関してはprimal.落ちサビで上げてもらったものの、前へ突進する勢いがつきすぎて、ステージが低い事もあり、ウイカさんの正面から目の前に手を突き出す感じになってしまい、驚かせてしまいました…危険な事にもなりかねず、本当に申し訳無い思いでいっぱいで、すぐに横に逸れて下ろしてもらいました…それ以降、このツアーでは周囲とステージとの距離に細心の注意を払います…

と言ったトピック、ステージが低くて見にくかった事、スピーカー前でサウンドはイマイチだった事、マイクが度々飛んでいた事など、すべてがクリアだったワケではありませんが、開幕前の期待通り、気合の入ったステージを見ることが出来たと思います。

終演後はすぐ近くのホテルに戻ってシャワーを浴びて着替えてから特典会へ。いまさら何を、とも思いますが、ただでさえあんな若くて(そーでもない?年の差の問題ですよ…)可愛くて綺麗な女の子にこんなヲタの相手をしてもらって申し訳ないので、少しでもこちら側は清潔な状態で接したいと思うので…また、今回のツアーは戦闘モードで行くためにメガネをはずし、BiS階段以来のコンタクトで観ているのですが、この日は「メガネで認識されていて、外してたら誰だか気が付かれなかったら嫌だなぁ」とヒヨって接触はメガネで。

接触の中身を細かく晒してまわる事は、デートや情事の中身を晒すようでデリカシーに欠けると思うのであまり細かくは書きません。ただ、ハグって良いですよね…とだけ…。「ストレスの1/3が解消される」なんて話は良く聞きますが、好きな子とのハグはそんな程度の効き目じゃないですよ…もはや医療行為としてのハグです。(ここら辺はかなりエクストリームなネタを孕むので、そのうち…)その上で、この日は割と普通のテンションで話せたかな。(ちなみに、好きな子が他の男に抱かれたり、面白い事を言われて笑っているのを見ているのは、分かっていても傷になるので、あまり見ないようにしてます…僕もあんな風に笑わせてあげられたらな…(´・ω・`)

 

特典会も終わった後は近所で反省会。おでんと焼き鳥旨旨。遠征しているおまいつさんたち、初めてちゃんとご挨拶できた研究員さん(失礼ながらこちらは存じ上げていなかったのに、「Keiさんですよね?」とお声をかけて頂く事が多くてビックリしています…)、そして地元の方々と。こうした席で好きな事を語り合えるのは本当に幸せな事で、有難く思っています。また、研究員の諸先輩方は、自分など足元にも及ばない音楽の知識・経験を有していらっしゃる方が多く、自分の拙いネタを理解し、受け止めていただき、その上で色んな事を教えて頂いています。(特にこの日はむらっちさんもいらっしゃって居たのでジャズや昔のピットインの話も少々。)不思議な縁ですが、有難く受け止めてこれからも大切にしていきたいと思えた、そして次の日からまだまだ続くツアーへの期待を抱きながら過ごした夜でした。

 

2/1のウイカさんからのレス:ありませんでした。

(不注意で驚かせてしまったのはノーカン。むしろマイナス。)